過払いとは

 過払いとは、簡単に言えば、借金の完済までに生じる『払い過ぎ』の状態です。借金が残っていると思って弁済を続けていたのに、実際には過払いになっていることが多々あります。
 では、なぜ過払いになってしまうのでしょうか?

 借金をしている方が弁済金として支払ったお金は、まずは利息の支払いに充当され、その残りが元金の弁済とされます。例えば下図のようになります。


 この例では30万円を年利29.2%で借り入れて、借り入れから30日後に2万円を弁済しています。その2万円のうち、7,200円は元本30万円に対する30日分の利息の支払いに充当され、その残りの1万2,800円が元本の弁済とされます。その結果、元本は28万7,200円となります。
 そして、その30日後に再び2万円を弁済した場合、その2万円のうち、6,892円は元本28万7,200円に対する30日分の利息の支払いに充当され、その残りの1万3,108円が元本の弁済とされます。
  以後、30日毎に2万円ずつ弁済していくと、19回目に16,376円を弁済してようやく完済となります。借り入れから570日目に完済で、支払総額は37万6,376円です。

日数
借入額
返済額
利率
利息
元金返済額
残元金
0
0日
300,000円
0円
29.2%
0円
0円
300,000円
1
30日
0円
20,000円
29.2%
7,200円
12,800円
287,200円
2
30日
0円
20,000円
29.2%
6,892円
13,108円
274,092円
3
30日
0円
20,000円
29.2%
6,578円
13,422円
260,670円
4
30日
0円
20,000円
29.2%
6,256円
13,744円
246,926円
5
30日
0円
20,000円
29.2%
5,926円
14,074円
232,852円
6
30日
0円
20,000円
29.2%
5,588円
14,412円
218,440円
7
30日
0円
20,000円
29.2%
5,242円
14,758円
203,682円
8
30日
0円
20,000円
29.2%
4,888円
15,112円
188,570円
9
30日
0円
20,000円
29.2%
4,525円
15,475円
173,095円
10
30日
0円
20,000円
29.2%
4,154円
15,846円
157,249円
11
30日
0円
20,000円
29.2%
3,773円
16,227円
141,022円
12
30日
0円
20,000円
29.2%
3,384円
16,616円
124,406円
13
30日
0円
20,000円
29.2%
2,985円
17,015円
107,391円
14
30日
0円
20,000円
29.2%
2,577円
17,423円
89,968円
15
30日
0円
20,000円
29.2%
2,159円
17,841円
72,127円
16
30日
0円
20,000円
29.2%
1,731円
18,269円
53,858円
17
30日
0円
20,000円
29.2%
1,292円
18,708円
35,150円
18
30日
0円
20,000円
29.2%
843円
19,157円
15,993円
19
30日
0円
16,376円
29.2%
383円
15,993円
0円


 さて利息についてですが、利息制限法という法律で利率の上限が定められており、その制限利率を超える定めについては、超過部分につき無効とされています。 しかし先の例のように以前の消費者金融会社は利息制限法の制限利率を超える29%程度の利息を定めていたことが多く、その利用者は無効な制限超過利息を支払っていました。
 そこで無効な制限超過利息を、利息制限法の制限利率に引き直して再計算すると、先の例では下図のようになります。


 これは先の例と同じ設定ですが、利息は利息制限法の制限利率である18%に変更しています。御覧のとおり、利息額が減り、その代わりに元本の弁済額が増えています。つまり、元本の減りが早くなったわけです。
 先の例と同じく、30日毎に2万円の弁済を繰り返すと、次のようになります。

日数
借入額
返済額
利率
利息
元金返済額
残元金
0
0日
300,000円
0円
18%
0円
0円
300,000円
1
30日
0円
20,000円
18%
4,438円
15,562円
284,438円
2
30日
0円
20,000円
18%
4,208円
15,792円
268,646円
3
30日
0円
20,000円
18%
3,974円
16,026円
252,620円
4
30日
0円
20,000円
18%
3,737円
16,263円
236,357円
5
30日
0円
20,000円
18%
3,496円
16,504円
219,853円
6
30日
0円
20,000円
18%
3,252円
16,748円
203,105円
7
30日
0円
20,000円
18%
3,004円
16,996円
186,109円
8
30日
0円
20,000円
18%
2,753円
17,247円
168,862円
9
30日
0円
20,000円
18%
2,498円
17,502円
151,360円
10
30日
0円
20,000円
18%
2,239円
17,761円
133,599円
11
30日
0円
20,000円
18%
1,976円
18,024円
115,575円
12
30日
0円
20,000円
18%
1,709円
18,291円
97,284円
13
30日
0円
20,000円
18%
1,439円
18,561円
78,723円
14
30日
0円
20,000円
18%
1,164円
18,836円
59,887円
15
30日
0円
20,000円
18%
885円
19,115円
40,772円
16
30日
0円
20,000円
18%
603円
19,397円
21,375円
17
30日
0円
20,000円
18%
316円
19,684円
1,691円
18
30日
0円
20,000円
18%
25円
19,975円
-18,284円
19
30日
0円
16,376円
0%
0円
16,376円
-34,660円


  このように同じ設定でも、利率を利息制限法の制限利率に引き直して再計算すると、18回目の弁済で元本を完済し、19回目の弁済では既に34,660円も払い過ぎている状態です。これがいわゆる過払いです。
 要するに、利息制限法の制限利息を超える利率で元本を完済すると、過払い金が発生し、過払い金は原則として消費者金融会社にその返還を請求できます。

 当事務所では、弁済中の債務の整理の他、既に完済している債務に関する過払い金の請求も積極的に行っております。御相談は無料ですので、お気軽に御連絡下さい。

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